制限値幅(ストップ高、ストップ安)
日本株
株式の取引を知らない人でも、ストップ高やストップ安を聞いたことがある人は多いと思います。
ストップ高やストップ安は、1日の値動きの上限と下限を定めており、その制限より価格がオーバーすることはありません。
ストップ高やストップ安でも、それぞれに売り注文や買い注文が入れば、買い注文と売り注文が成立することになり、取引自体が停止されている訳ではありません。
値幅は株価に応じて、制限値幅が定められています。
*一部抜粋(参照):東証(制限値幅)
基準値段 | 制限値幅 |
100円未満 | 上下 30円 |
200円未満 | 50円 |
500円未満 | 80円 |
700 円未満 | 100円 |
1,000円未満 | 150円 |
1,500円未満 | 300円 |
・・・これ以上は省略しています。
状況によって、臨時的に制限値幅が変更されることがあるので注意が必要です。
米国株
米国株には制限値幅の制度はありません。
サーキットブレーカー制度
日本株
サーキットブレーカー制度は、本来アメリカの制度ですが、日本にも似たような制度として、特別気配制度という制度があります。
特別気配制度には、特別気配と連続約定気配の2種類があります。
特別気配
直前の株価の上下の値幅を定めており、それを超えた場合は、3分間取引を停止させるというものです。
この値幅も株価によって株価に応じて定められています。
*一部抜粋(参照):東証(特別気配の更新値幅)
気配値段 | 値幅 |
---|---|
200円未満 | 上下 5円 |
500円未満 | 8円 |
700円未満 | 10円 |
1,000円未満 | 15円 |
1,500円未満 | 30円 |
・・・これ以上は省略しています。
連続約定気配
直前の価格から値幅の2倍を超える水準で連続的に売買が成立する場合には、1分間停止させるというものです。
詳細情報
特別気配制度についての詳細は、東証のサイトで確認してください。
米国株
ニューヨーク証券取引所(NYSE)やNASDAQで、価格が一定以上の下落した場合に、強制的に取引を停止させる制度です。
大きくは2種類の制度があります。
- サーキットブレーカー制度(Market-Wide Circuit Breakers):市場全体が対象
- Limit Up/Limit Down:個別株
サーキットブレーカー制度(Market-Wide Circuit Breakers)
S&P500の下落幅をもとに、3段回のレベルに分けて発動されます。
レベル | 対象時間帯 | 下落幅 | 停止期間 |
---|---|---|---|
Level 1 | 9:30~15:25 | 7% | 15分間 |
Level 2 | 9:30~15:25 | 13% | 15分間 |
Level 3 | 終日 | 20% | その日取引終了まで |
Limit Up/Limit Down
個別銘柄の価格の上下の変動幅をもとに、Tier 1(株式など)に関しては、株価に応じて2段回のレベルに分けて発動されます。
- 対象時間帯:9:30~15:35
- 変動幅*過去5分間の平均価格から
- $3.00〜:5%
- $0.75〜$3.00:20%
- 〜$0.75:0.15ドル未満または75%
- 停止期間:5分間
詳細情報
サーキットブレーカー制度とLimit Up/Limit Downについての詳細は、ニューヨーク証券取引所(NYSE)のサイトで確認してください。
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