ロスカットを避けながらレバレッジで資金効率を上げる

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レバレッジとは何か?どのようにしてレバレッジで投資の資金効率を高めるのか?ロスカットは問題ないかなどを紹介します。

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レバレッジとは

レバレッジとはテコの原理ですが、資金を借りるなどして自己資本以上の金額で投資することです。

簡単に言えば、自己資金100万円しかないのに、200万円を投資することです。
これがレバレッジ2倍ということです。

足りないお金は、ニコニコローンでキャッシングではなく、投資の世界では基本的に証券会社などが提供してくれます。
その仕組みの例が、証拠金取引や信用取引と呼ばれるものです。

この2つは似て異なるものです。

  • 証拠金取引:投資するにあたり、値動き分のお金を証拠金として預けて取引する。
  • 信用取引:投資するにあたり、資金を証券会社から借り、その担保(保証金)としてお金を預けて取引する。

このように考え方が異なります。
したがって基本的には、信用取引はお金を借りるので金利を取られるが、証拠金取引は借りる訳ではないので金利を取られることはありません。

日本国内でのそれぞれの主な金融商品は、

  • 証拠金取引:FX、商品、CFD、オプション
  • 信用取引:株

などとなっています。

しかし、海外の証券会社は少しルールが違いますから気をつけましょう。
IB証券では金利を取られることもあれば、もらえる場合もあるという不思議な仕組みになっています。

レバレッジの計算方法

レバレッジの計算式
  • レバレッジ = 金融商品の資産価値 ÷ 預け入れ資産の評価額

先程の例で当てはめると、200万円 ÷ 100万円 = 2倍ですね。

金融商品の資産価値は、例えば、USD/JPYを20,000枚購入し、その時の価格が100円であれば200万円となります。
価格が90円に下がった場合、資産価値は20,000枚 × 90円 = 180万円となります。
しかしレバレッジは180万円 ÷ 100万円 = 1.8倍とはならず、20万円の損失があるため預け入れ資産の評価額は80万円となります。
よって180万円 ÷ 80万円 = 2.25倍となり、レバレッジが高くなります。

ロスカット(強制決済)とは

有名なところでFXはレバレッジは25倍までです。これは日本国内で決まっています。海外では1000倍などもあります。このようなレバレッジが高いことをハイレバと言っています。

値動き分の証拠金しか預けていない取引でハイレバの場合は、すぐにロスカット(強制決済)されてしまいます。

ロスカットの基準

ロスカットの基準は、証拠金維持率を基準にしていることが多いです。

証拠金維持率の計算式
  • 証拠金維持率 = 預け入れ資産の評価額 ÷ 必要証拠金 × 100

預け入れ資産の評価額は先程のレバレッジで説明した通りです。

必要証拠金は、FXの場合は25倍までという規制がありますので、これが最低限、必要な証拠金になります。

必要証拠金の計算式
  • 必要証拠金 = 投資した時の資産価値 × 4%

先程の例で言えば、USD/JPYを20,000枚購入し、その時の価格が100円だった。

  • 必要証拠金 = 20,000枚 × 100円 × 4% = 80,000円
  • 証拠金維持率 = 100万円 ÷ 80,000円 × 100 = 1250%

証拠金維持率は各社様々なようです。

  • OANDA Japan:100%以下
  • GMOクリック証券:50%以下
  • マネーパートナーズ:40%以下

など

どれくらいの値動きでロスカットされるのか?

証拠金維持率が、上記の中で一番厳しい100%で考えてみましょう。

証拠金維持率は預け入れ資産の評価額 ÷ 必要証拠金 × 100となりますので、USD/JPYを20,000枚購入し、その時の価格が100円だった場合は、必要証拠金は80,000円です。
証拠金維持率が100%の場合、資産200万円の評価額が80,000円を切ればロスカットです。損失が192万円ということですね。
192万円 ÷ 20,000枚 = 96円以上下がったらロスカットになります。
USD/JPYがここまで下がることはないでしょうけどね。

ということで、一覧にしてみました。

証拠金維持率:100% レバレッジ:25倍まで 購入レート:100円 投資額:100万円

レバレッジ購入枚数金融資産の
価値
証拠金維持率必要証拠金許容損失値下り
25250,00025,000,0004%¥1,000,000¥0¥0.00
20200,00020,000,0005%¥800,000¥200,000¥1.00
15150,00015,000,0007%¥600,000¥400,000¥2.67
10100,00010,000,00010%¥400,000¥600,000¥6.00
550,0005,000,00020%¥200,000¥800,000¥16.00
330,0003,000,00033%¥120,000¥880,000¥29.33
220,0002,000,00050%¥80,000¥920,000¥46.00
110,0001,000,000100%¥40,000¥960,000¥96.00

証拠金維持率:50% レバレッジ:25倍まで 購入レート:100円 投資額:100万円

レバレッジ購入枚数金融資産の
価値
証拠金維持率必要証拠金許容損失値下り
25250,00025,000,0004%¥500,000¥500,000¥2.00
20200,00020,000,0005%¥400,000¥600,000¥3.00
15150,00015,000,0007%¥300,000¥700,000¥4.67
10100,00010,000,00010%¥200,000¥800,000¥8.00
550,0005,000,00020%¥100,000¥900,000¥18.00
330,0003,000,00033%¥60,000¥940,000¥31.33
220,0002,000,00050%¥40,000¥960,000¥48.00
110,0001,000,000100%¥20,000¥980,000¥98.00

Excelでの計算

上記の計算をエクセルで作成しましたので、ご利用ください。
(Macで作成していますが、Windowsでも問題ないと思います)

https://blog.novonovo.jp/wp/wp-content/uploads/2017/09/losscut_simulation.xlsx

どこまでレバレッジを高められるのか?

上記の通り、FXであれば1倍や2倍であれば滅多なことがない限りロスカットされないように思います。
USD/JPYのような通貨であれば、3倍でも問題ないでしょう。短期であれば5倍でも大丈夫かも知れません。

しかし、通貨ペアの種類によっては2倍でも危ないものがあるかも知れません。
また、FXだけでなく株式やCFD、商品などであれば、もっと値動きが激しい商品もあります。

また、買いだけでなく、売りも考えられます。買いの場合、その商品の価値が無くなる=0円ということになりますが、損失は投資額で満額です。
しかし売りの場合はどこまででも高音を更新することがあります。そうです。損失が無限大ということになりますので、投資額以上の損失が発生することもあります。

レバレッジは以下のような観点で総合的に決める必要がありそうですね。

  • 個々の金融商品の値動きの大きさ
  • 委託する証券会社やFX会社などのルール(証拠金維持率など
  • 短期なのか長期なのか
  • 買いなのか売りなのか

最後はやはり、自分が許容できる損失までということになりますね。

みなさん、レバレッジは投資効率を上げる近道ですが、ロスカットにならないように気をつけましょう!

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