投資のチャート分析で使うインジケーターの中には、期間を設定するものも多いです。どれくらいの期間がいいのか正直わかりにくいです。その期間の設定を復習しようと思います。
はじめに
インジケーターの期間設定は、大半が過去の期間を指しています。
例えば、単純移動平均であれば以下のような感じです。
基本の例(3日間の移動平均
2020/1/5:1/5を含め3日間の値の合計(3+4+5=12)を3日間で割ると4になります。
2020/1/4:1/4を含め3日間の値の合計(2+3+4=9)を3日間で割ると3になります。
2020/1/3:1/3を含め3日間の値の合計(1+2+3=6)を3日間で割ると2になります。
2020/1/2:1/2を含め3日間の値がないため、算出不可能になります。
2020/1/1 | 2020/1/2 | 2020/1/3 | 2020/1/4 | 2020/1/5 | |
値 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
移動平均 | 2 | 3 | 4 |
上記でいうところの3日間の設定を紹介します。
ただし、これが正解という答えはないと思いますが、知識の整理になれば幸いです。
インジケーターの最適な期間は?
一言で期間といっても、月、週、日、時、分など単位が様々です。
もちろん、チャートの足のサイズによっても変わると思います。
日足
これはよく言われていることですが、1週間の市場取引の営業日数が5日であることから、5等日がいいようです。
そのことから、5、25、75、200日間を利用されることが多いようです。
- 5日間:1週間の市場取引の営業日数が約5日である
- 25日間:1ヶ月の市場取引の営業日数が約25日である
- 75日間:3ヶ月の市場取引の営業日数が約75日である
- 200日間:1年間の市場取引の営業日数が約200日である
グランビルの法則のグランビルは200日間が最適だと言っているそうです。
その他に、10、50、100、150日間というのも使われています。
週足
週足は単純です。13、26、52週間です。13の倍数となっています。
- 13週間:約3ヶ月
- 26週間:約半年
- 52週間:約1年
このあたりが最適だと思います。
時間足、1分足など
ここからが難しいです。
パターンから考えると、金融商品によって異なります。
- FXなど24時間の商品
- 株式など時間が決まっている商品
この時点でどうすべきか悩みますが、そんなときは天才に頼ります。
J・ウエルズ・ワイルダー・ジュニア
RSIやDMIを考案した天才ワイルダーです。
彼いわく、7、14、21、42といった7の倍数が相場の転換点をとらえやすいそうです。
レオナルド・フィボナッチ
イタリアの数学者であるフィボナッチは、黄金比の考え方のもとに考案しました。
フィボナッチ数列:1, 1, 2, 3, 5, 8, 13, 21, 34, 55, 89, 144…
- N-2 + N-1 = Nになる
- N+1 ÷ N=黄金比に近い
*黄金比率は1:0.618…、1:1.618…です。人が安定した美を感じる比率と言われています。
投資で有名なエリオット波動もこの数値に当てはまる。
そこから、8, 13, 21, 34, 55といった値を使われることがあります。
一目山人
日本の天才、一目山人が考案した、一目均衡表の中の時間論で、提唱しています。
時間論の基本数値:9,17,26,33,42,51,65,76…
そこから、9,17,26といった値を使われることがあります。
その他
なんの根拠か忘れましたが、以下のような期間が使われることもあります。
- 5, 12, 20
- 9, 12, 26
まとめ
最後に思うのですが、投資はゼロサムゲームであり、人と人との戦いだと思います。
例えシストレがあろうとも、そのシステムを設計したのは人です。
そして、投資の世界はグローバルです。日本株であっても外国人持ち株比率は5割を超えていると言われています。
そのように考えれば、大勢の人が使っていそうな期間に設定するといいように思います。
日足、週足は世界共通ですね。
時間足や分足は、金融商品にもよりますが、ワイルダーあたりが良いように思います。
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