FXで10PIPS抜きの複利の計算
複利効果を得るためには、毎回枚数を増やせないと複利効果になりません。
もしくは毎回枚数が増やせないのであれば、利確回数を減らさないといけません。
FXで100円の通貨で10PIPS抜きのスキャルピングすることにします。
1枚あたりの利益額と利益率
為替レート | ¥100 |
利益額 | ¥0.10 |
利益率 | 0.001 |
利益率はパーセントだと、0.1%になります。
ちなみに、OANDA Japanのニューヨークサーバのプロコースであれば、1枚単位でトレードができて、利益は何銭(1PIPS)単位で累計してくれます。
1ロットあたりの枚数と純資産、利益額など
以下のように1回あたり10万枚をトレードすると、1回の利確で100円の利益になりますので、次のトレードで1枚追加することができます。
1ロットあたりの枚数 | 100,000 |
建玉の純資産 | ¥10,000,000 |
利益額 | ¥10,000 |
追加で購入できる枚数 | 100 |
1ロットあたりの枚数を減らした場合
1ロットあたりの枚数 | 10,000 |
建玉の純資産 | ¥1,000,000 |
利益額 | ¥1,000 |
追加で購入できる枚数 | 10 |
1回の利確で10円の利益になります。この場合、次のトレードで1枚分の100円に満たないので、1枚追加することができません。
利確が10回で利益は100円になりますので、この時に初めて1枚追加することができます。
この場合の複利は、利確の回数が1/10で計算する必要があります。
証拠金
1ロットあたりの100,000枚の場合は以下になります。
レバレッジ | 必要証拠金 |
2 | ¥5,000,000 |
3 | ¥3,333,333 |
5 | ¥2,000,000 |
10 | ¥1,000,000 |
25 | ¥400,000 |
複利効果の計算
複利の場合の求め方は以下になります。今回は運用期間は利確回数に置き換えます。
運用後の資産 = 資産 × ( 1 + 利回り ) ^運用期間
詳しくは以下のページを参照してください。
投資で使う計算式
レバレッジをかけていない場合
回数が増えるほど、爆上げします。複利効果は凄い!!
利確回数 | 資産 | 利益額 | 利益率 |
100 | ¥11,051,157 | ¥1,051,157 | 111% |
300 | ¥13,496,565 | ¥3,496,565 | 135% |
500 | ¥16,483,094 | ¥6,483,094 | 165% |
1000 | ¥27,169,239 | ¥17,169,239 | 272% |
3000 | ¥200,554,512 | ¥190,554,512 | 2006% |
5000 | ¥1,480,428,362 | ¥1,470,428,362 | 14804% |
レバレッジが5倍の場合
100〜300回の利確でも5倍になっています。レバレッジ&複利効果の凄さですね〜。
利確回数 | 資産 | 利益額 | 利益率 |
100 | ¥11,051,157 | ¥9,051,157 | 453% |
300 | ¥13,496,565 | ¥11,496,565 | 575% |
500 | ¥16,483,094 | ¥14,483,094 | 724% |
1000 | ¥27,169,239 | ¥25,169,239 | 1258% |
3000 | ¥200,554,512 | ¥198,554,512 | 9928% |
5000 | ¥1,480,428,362 | ¥1,478,428,362 | 73921% |
FXのスキャルピングで10PIPS抜きの手法
上記のように10PIPS抜きの複利効果を得られれば、莫大な夢のような利益を得ることができます。爆益です!!
複利効果は回数がものを言います。長期やスイングトレードなどと言ってられません。
スキャルピングで毎日15回10PIPSを狩れれば年間3000回の複利になります。
全戦全勝だけでなく、負けがあっても、毎日15回10PIPSの利確分を得られればいいのです。
損失と利益のバランスで、スプレッドを含めた利益と損失が同じ場合、利確の回数が損失より15回多ければ良いということになります。
1日に25回利確、10回損切りの合計35回のトレードでも成り立ちます。勝率約71%です。
1日に105回利確、90回損切りの合計195回の場合は勝率約54%です。
このようにトレード回数が多ければ勝率が低くとも実現できます。
*勝率は50%を切ることは絶対なく、現実的には53%くらい(1日200回くらい)が下限かなと思います。
これくらいの勝率なら実現できそうな気になります。
しかし、スプレッドを含めた利益と損失というところがポイントで、既にスプレット分のビハインドがあり、非常に不利になっています。
スプレッド分で、上記の53%より勝利は悪くなります。ハイアンドロー的な発想では確実に負けます。
そして、回数を増やせる手法である必要があります。
巷の10PIPS抜け的な発想は1日1回とか呑気です。1日15回以上の利確が必要になりますので、ハードルは高いです。
AI(機械学習)を使った手法
ちなみに、AI(機械学習)的な発想であれば、簡単に上記の条件をクリアするシステムを構築することはできますが、しかしその確率が100%ではないというのが問題です。
全ての手法に対して言えると思うのですが、現時点では60%の勝率であったとしても、将来も60%であるというのは100%ではないです。
億り人の方も今はこの手法を使っているというような話をされていると思いますが、それと同じだと思います。
私のような一般ピーポーが構築できるAI(機械学習)的なシステムは、その程度です。
天気予報が外れるのと同じですね。
トラリピで複利効果は成り立つか??
トラリピの特徴はなんと言っても、利確回数を増やすことができるということに尽きると思います。
例えば、USD/JPYをレンジ幅10円、トラップ1PIPS、利確10PIPSで設定した場合、ざっくりですが年間3000回は利確します。
3000回であればレバレッジがなしでも、2000%以上の利益を稼げる!!
と思ってしまいます。トラリピには、問題があります。
レンジ幅でトラップを張る必要があり、レンジ幅10円、トラップ1PIPSであれば、最大1000ロット仕掛ける必要があります。ということは、この1000ロット全てに複利効果を得なければなりません。
1000ロット全てに複利効果を得るためには、1000ロット全ての枚数を増やす必要があり、100円の利益で1枚を増やすことができず、1000倍の100,000円の利益で初めて1枚増やすことできます。
ということは、年間3000回の利確であっても、枚数を増やせるのは3回になりますので、ほとんど複利効果を得ることはできません。
もしくは、1回のロットを10万枚を1000倍の10,000万枚にすれば、1回の利益でトラップの全てに1枚増やすことできますので、年間3000回の複利効果を得ることができます。10,000万枚の資金はレバレッジ5倍の40億円で、それを必要できたとしても、その利益は2億弱になります。利益率が悪くなります。
マネースクウェアのトラリピには複利の機能はありませんが、もしかすると上記の理由から、無意味・非現実的だと判断しているのかも知れません。
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