投資する金融商品は多岐にわたりますが、もう一度、復習の意味を兼ねて、日経225やダウ30、S&P500、UK100、DAX、EURO STOXX、上海、香港、インド、シンガポール、クアラルンプールなど世界の株式指数と大型の株式の過去の値動きから良さそうな銘柄がないか確認します。
株式指数
日経225(日経平均)
改めて日経平均の過去チャートを見ると感慨深いですね。
高度成長期からの空前のバブル、そしてバブル崩壊。そしてIT景気で短期に戻すも2000年のITバブル崩壊で更に安値を更新する。2002年からのいざなみ景気で復活するかと思えば2008年のリーマンショックでまたも不況に陥る。低迷期が続き、2012年末からアベノミクスでついに回復への一途をたどる好景気になる。
アベノミクス景気で株価が約8,000円から約24,000円の約3倍になるという凄まじい伸び率だ。
安倍さんはいろいろ言われる(まぁそういう立場の人だから仕方なけど)がこの実績は「感謝」の一言だと思う。
アメリカ(ダウ30・S&P500
ダウ30
S&P500
*上記2つのチャートの時間軸がズレています。すいません。
日本とはまったく異なるチャートを見せるアメリカ。アメリカはもっと長いスパンで見ても右肩あがりで常に成長している。アメリカも2000年のITバブルや2008年のリーマン・ショックに見舞われた(というかアメリカ発だ)がその後の回復の早さが特徴的だと思う。
特にS&P500はリーマン・ショック直前の倍以上の株価になっています。
アメリカの時価総額の大きさも目立つ。日経225が20,000円台に対し、ダウ30は27000ドル、S&P500は3000ドル台だ。ダウ30はもちろん大型株式の寄せ集めなので理解できるが、S&P500と比べても15倍くらいの開きがある。
詳しく調べていないませんが、日本とアメリカとでPERの違いに大差はない。日本企業の収益率の悪さ(ITやAIの遅れ)がこの株価に繁栄されているのかもしれないです。
VIX
恐怖指数のVIXはS&P500のオプションを元に算出されていますが、S&P500との相関性はあるものの程度の差が激しいようです。2000年のITバブル崩壊はそんなに大きく上がっていません。逆に2011年に大きく上がっていますが、株価は大きくさげていませんね。ビビったけど、市場は思ったより下がらなかった。またその逆もということでしょうか。
イギリス(UK100
ITバブルとリーマン・ショックの痛手を大きく引きずっているのか、まだ大きく抜け出していない感がある。出遅れ感があると言われる日本と比べても更に出遅れているように見えます。ブレグジットの影響でしょうか?
ブレグジット後のイギリスの経済は大丈夫なのでしょうか。少し先行きに不安が残ります。
しかし、2016年(もう4年前になるのですね)の国民投票後でも株価は上昇しています。逆に期待されているってことですね。
そして、やはり日本より株価が高いです。約6500ポンドですから日本の3倍はありますね。
ドイツ(DAX
ユーロの経済を牽引してきたドイツだけあって、アメリカにも引けを取らない伸び率です。しかし2018年からはレンジ感ありますね。米中貿易戦争やブレグジットなどによる影響とも言われていますが、それは他国も同じです。自動車や機械等のメーカーが産業の基軸になっているからでしょうか。
よく見てみると2018年からは日本と同じようなチャートになっていますね。産業構造が似ているのかもしれません。ただドイツは日本と違って農業も盛んな国ですね。日本と国土面積は変わらないはずですが平地が広いのかもしれません。
ユーロ(EURO STOXX
同じユーロのドイツや離脱するイギリスとも大きく異るチャートになっていますね。未だにITバブルやリーマン・ショックを抜け出せていない。ドイツの一人勝ちというのも頷けます。
この低迷がヨーロッパに広がった自国第一主義の原因かもしれませんね。
中国(上海
中国市場をあまりマークしていなかったのですが、思っていたより株価は上がっていないですね。GDPの上げと株価はリンクしていると思いこんでいました。しかし、中国は社会主義ですので、上海市場が盛り上がらないのも理解できます。中国への投資は直接ではなく、間接的になるってことですね。
香港(ハンセン指数
香港の国土は小さいですが、中国やアジアの玄関口として機能しているだけあって、株価の伸びは中国よりもありますね。ただ、やはり想像より伸びが少なかったです。
他の先進国と少し似た値動きになっているのは、やはり外国人投資家ということですね。1国2制度の問題のためか、最近の株価は低迷しています。
インド(SENSEX
これがアジアのチャートだって感じで、コンスタントに伸びていますね。チャートの期間がこれしかなかったのは市場が新しいってことですね。インドは中国と異なって人工構造がいびつになっていません。これからも着実に伸びるでしょう。公害の問題とコロナの影響が心配です。
シンガポール
シンガポールも想像と異なりました。ほぼレンジ相場になっていますね。金融大国だけでは限界なのか?国土は狭く、主だった産業は海運と航空、重工業、観光といったところで、経済成長は難しいのかな?
余談ですが、シンガポールに行ったときに、コンテナ船やタンカーが湾内にそこかしこにありました。あんなに多くの大型船を見たことはありませんでした。
マレーシア(クアラルンプール)
想像の範囲内のチャートの動きです。シンガポールのお隣?ですね。マレーシアの方が伸びはありますが、2014年あたりから頭打ちですね。何が原因かはわかりませんが。
株価指数のまとめ
今回は日本と欧米のみ確認しようと思っていたのですが、中国(上海)のチャートを見たらアジアも確認したくなりした。私の想像と大幅に異なる値動きでしたが、素直な感じはインドですね。インドネシアのチャートも見たかったのですが、TradingViewでは有料しか閲覧できないようで確認できませんでした。
アメリカの立ち直りの早さや伸び率。政策、出生率、移民、ベンチャー企業、世界一の軍隊など国が伸びる要素を多く持っています。
ヨーロッパは頭打ち感があり、たぶん新たなベンチャー企業はアメリカを目指すのだろうと思います。(私の知っているアメリカのITベンチャーが実はヨーロッパ発というのを見かけるもので)
新たな産業ができず、主要国の出生率も低下しています。アフリカや中東に近い関係で、移民を受け入れることが多いようですが、これがうまく回れば経済発展につながるでしょうけど、自国第一主義が台頭したりしてうまくいっていないようです。
日本はこれからどうなるのでしょうか。株価だけをみれば、まだまだ健在な感じはします。少子高齢化や社会保障の問題もありますが、先進国の大半は同じような問題を抱えています。今後はやはりベンチャーが育つ環境と政策につきるかもしれません。
アメリカの底力か、中国の伸びの悪さか、インドの伸びか、ブレグジット後に期待のイギリスか、そして今後の日本に期待するかという感じでしょうか。個人的には中国はリスクがありそうに見えるので控えたいですね。
株式
赤のラインは日経225です。
トヨタ自動車
トヨタ自動車の株価は日経225と連動しているようにそっくりな動きを見せています。相関性が高いですね。トヨタ自動車は日本の経済とともに歩んでいるという感じでしょうか。
しかし、日経225よりパフォーマンスが少し良さそうです。これであれば、日経225に投資するよりトヨタ自動車の方がいいですね。
みずほフィナンシャルグループ
リーマン・ショック前は凄いパフォーマンスを見せていましたが、リーマン・ショックの影響がかなり大きかったようです。同じ金融だから仕方ないと思いますが。その後もなんとか日経225を上回っていましたが、2019年くらいから逆転現象が起こっています。
この逆転現象のサヤは一時的なものか、恒久的になるのか、判断が難しいところです。フィンテックなどと言われていますが、盛り返せるのようでしょうか。この低金利政策の影響が大きいのでしょうか。
もし一時的なものと判断するなら、日経225(CFDなど)売り、みずほ銀行買いというスタンスを取れますね。
ちなみに、三井住友銀行も同じような感じのチャートでした。
日立製鉄所
日経225より大きなビハインドをとっていますね。日本の基幹を支える企業として頑張ってほしいですが、会社が大きくなり過ぎたのかもしれませんね。
パナソニック
パナソニックは2010年くらいまでは日経225と変わらない感じですが、その後、大きく離されましたね。パソコンも家電も駄目ってところですね。松下電器から社名を変更して事業改革したり頑張っているようですが、なんとか盛り返してほしいですね。ナノイーのドライヤー、いい感じですよ。おっさんですが、髪の毛がつやつやになりますw
ファーストリテイリング
凄い伸びですね。日経225はファーストリテイリング、サマサマですね。伸び悩む株価の牽引役になっていますね。ソフトバンクとともに、日経225への寄与度が高いです。
海外でユニクロを見かけるとうれしいです。ファンションといえばフランスやイタリアなどのブランド店は多くあります。アメリカ発のマクドナルド、ケンタッキーなどの飲食店も、どこの国に行っても幅を効かせていますから。ユニクロ、日本、頑張れ〜!
アメリカの株式
日本を見ていてアメリカの株式が気になりましたので、少し調べました。
赤線はダウ30です。
フォード自動車
トヨタ自動車と大きく違ったことにびっくりしました。これは電気自動車や環境への配慮の遅れでしょうか?それともトヨタ自動車が素晴らしいのでしょうか?こんなに差があるとは。。。
ちなみに、本当はGMと比べようかと思ったのですが、チャートを見て思い出したのですが、一度倒産していたのですね。ですのでチャートも2011年後半くらいからしかなかったです。
JPモルガン
アメリカを代表とする銀行の一つですね。
こちらも意外なことにみずほ銀行とまったく異なる動きをしています。
リーマン・ショックなんてどこいったと言わんばかりに高値を更新していっています。そして、2016年くらいからはダウ30のパフォーマンスを超えています。
Apple(アップル)
GAFAの一つのアップルですが、流石ですね。ダウ30の伸びがほぼ平行に見えるくらいの伸び率です。やはりiPhoneの影響は大きいですね。SONYも頑張ってほしいですね。でもVAIOがないですね。。。
海外旅行にいろいろなところに行きますが、ほぼ皆iPhoneを持っています。アンドロイドはあまり見かけません。中国や韓国は知りませんが。もちろん先進国のiPhoneの中古品が出回っているというのもあると思います。それにしても、世界中iPhoneだらけです。
株式のまとめ
億り人などの株式のトレーダーの方が小型株を狙えというのは、ファーストリテーリングとその他の大型株の差を見れば歴然ですね。今となってはファーストリテーリングは小型株ではありませんが、次のファーストリテーリングやソフトバンクを見つけるのは容易いことではないですね。
株価指数と株式のまとめ
このように株価指数と株式を見比べると、ケースバイケースですが、株式の方が良さそうですね。
億り人などのトレーダーのように、今後成長できそうな株式を見つけ出さなくても、大型銘柄のファーストリテーリングやアップルのような今後も期待できそうな企業であれば、株価指数よりよいパフォーマンスを見せてくれるかもしれません。
さらに、ファーストリテーリングやアップルであれば、少ないですが配当金ももらえます。長期保有も可能ですね。
あとは、レバレッジの問題がありますね。
株価指数に投資するときは、私はレバレッジが効くCFDを利用しています。
個別株式のCFDもありますので、それを利用してレバレッジという手法もありますし、IB証券であれば、はじめから信用取引ですから。
ただし、この2つとも金利のようなものが必要になります。
- GMOクリック証券:金利調整額(1日あたり約3円)*アップルCFD
- IB証券:証拠金ローンに掛かる支払金利(〜100,000米ドル:1.56%)
なお、現在のところ海外株式は日本の証券会社では信用取引ができません。
取引方法をどうするかというのが課題になりますね。
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